夏のオーロラを求めて ~後編~

オーロラを観るため、カナダ極北の地域にあるイエローナイフまで遥々やってきました。
(前編をお読みでない方は こちら からどうぞ!)

空に雲がかかっていないことは、オーロラを観るうえで外すことのできない条件の一つ。
しかし、空を見ると明らかに雲状の物体が覆っている…。


あとになってオーロラ観測ガイドの方から聞いて分かったことですが、イエローナイフの近辺で山火事が発生し、そこから飛んできた灰が空を覆っていたそうです。

いずれにしても、オーロラ観測のガイドの方と合流したのが夜10時頃。
この時点ではまだ灰が空を覆っており、オーロラ観測は絶望的な状況…。

オーロラ観測ツアーはオーロラビレッジと呼ばれる地点に留まって観測するタイプもありますが、私が参加したのはガイドの方の車で移動しながらその日その時の状況に適した地点で観測を試みるタイプ。

この選択が吉と出たのか、スマホに電波が届かなくなるほど人里離れた場所まで車で移動したところでようやく、灰のかかっていない空を拝むことができました…!

あとはオーロラが現れるのを待つだけ。

真夜中に何時間も外でじっとしていると、さすがに肌寒さは感じてきますが、それでも半袖のTシャツにライトダウンジャケットを一枚羽織る程度で無理なく過ごせる気候でした。

真っ暗な空を見上げ続けて夜中の1時を過ぎた頃、灰色がかった筋状の光がいくつか現れ始めました。

最初のうちは自分の眼ではそれと認識できなかったものの、カメラはしっかり捉えていました!

オーロラです!

オーロラの活動レベルにもいくつかの段階があり、活動レベルがある程度強いものでないと、その色彩までを肉眼で捉えることは難しいようです。

たしかにオーロラは出てはいるけれど…。欲を言ってしまえば、ちょっと物足りない気がします。

そして、そこからさらに2時間くらいでしょうか。待った甲斐がありました。
ひとめにそれとはっきり判るオーロラが出現してくれました…!

写真右端よりもさらにずっと長く伸びるオーロラ

カメラのフレームに収めることができないほどに夜空一面を覆いつくす複数のオーロラ…!

横に伸びたあとに旋回するオーロラ

まるで生き物のように躍動的に動きながら、上空に開けたスペースを余すことなく使って現れては消えてを繰り返していくその迫力は息を呑むものがあり、遠路はるばる現地にやってくるだけの十分な価値を感じさせるものでした。

カーテンのように揺らめくオーロラ

湖が凍る冬の時期には観ることのできないダブルオーロラを観るチャンスがあるのも、夏のオーロラ鑑賞の追加特典です。

湖に反射して映るダブルオーロラ
(撮影をしくじっており薄ぼんやりと判りづらいですが…)

イエローナイフには4日間滞在し、そのうちの3夜でオーロラチャレンジを実施しました。

オーロラ爆発と呼ばれる非常に神秘的な現象に立ち会うことまでは叶いませんでしたが、いつかまた機会があれば、カナダでもう一度オーロラチャレンジしてみたいなと思います。

今回の記事を通して、カナダの魅力を少しでもお伝えできたなら幸いです。

それでは、次回の更新でお会いしましょう!

Have a nice one! 😀

夏のオーロラを求めて ~前編~

明けましておめでとうございます。IIDA です。
今年もどうぞよろしくお願いします。

「一年の計は元旦にあり」という諺があるように、年末年始は今年の計画を立てて過ごした方も多いのではないでしょうか。

そのなかで、いずれカナダを訪れてみたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。今回はそんな方へ向けた、カナダの魅力をお伝えする記事です。

今回取り上げるのは、カナダで観ることのできる夏のオーロラです。

こう言うと「オーロラは冬にしか観れないんじゃないの?」と質問をいただきそうですが、条件が揃えば夏にもオーロラを観ることはできます。

専門的なことはその道のプロの解説に譲りますが、大まかには、次の3つの条件が揃えば、オーロラを観測できる確率が高まるそうです。

 ・太陽活動が活発であること
 ・晴れていること(上空を遮る雲が無いこと)
 ・日が沈んでいること(オーロラよりも明るく光るものがないこと)

日没から夜明けまでの時間が比較的長い冬の方がオーロラの観測に有利な側面はありますが、夏にもオーロラを観ることは可能です。

論より証拠!

…というわけで遡ること昨年8月末。カナダのオーロラ観測の名所のひとつ、Yellowknife(イエローナイフ)まで飛んできました。

トロント・ピアソン空港からイエローナイフ空港への移動

イエローナイフはカナダ極北のノースウェスト準州というエリアにある街で、直行便を確保できればトロントからは片道5時間ほどのフライトで行くことができます。

イエローナイフ空港内の様子
はしゃぐ北極熊と突き刺さるアザラシがお出迎え

冬に訪れると極寒のイエローナイフですが、夏は非常に快適に過ごせます。

私が滞在した8月末での日中の外気温は25~30℃前後ほどで、体感気温や湿度も同じ時期のトロントと大差ない印象でした。

滞在先付近でキツネが出没!
見た目は愛らしいですが、狂犬病などのリスクがある可能性もあるため、距離をとって観察しました。

公共交通機関はバスとタクシーがありますが、電車は走っていません。

トロントでは配車アプリがいざという時に使えて便利ですが、イエローナイフではいずれも機能していなかったので、移動面では多少の不便があるかもしれません。

イエローナイフ空港前の様子
(シャトルバス等は見かけなかったものの、タクシーは利用可能)

レンタカーを借りるか、タクシーや徒歩で移動するかたちになると思います。

イエローナイフ空港に着いたのが13時頃で快晴。その日の夜の天気予報も快晴。

オーロラを観る上での天候面での心配はなさそうだと思いながら、夜通しの観測に備えて滞在先で長めの昼寝。

夕方頃に目を覚まして空を見ると、何やら雲状の物体が空を覆っている…。

写真中央辺りの青暗い部分は雲状の物体の切れ間から見える青空
同じく中央辺りにある太陽は異様に赤く光っている…!

絵に描いたような曇天(?)が視界に広がっている一方で、手元のスマホで開いている天気予報のアプリに目をやるとイエローナイフの天気はどうやら快晴らしい…。

予報アプリの不具合なのか、別の要因なのか…。いずれにしてもオーロラは本当に観られるのか?

後編につづく。

Canada Day 2025

こんにちは!コーソルカナダの IIDA です。
2025年も早いもので、もう半年が過ぎましたね。

後半初日の7月1日はカナダの建国記念日であり、現地では Canada Day と呼ばれている日です。毎年この日は祝日となっており、全国各地で様々なイベントやお祝いが行われます。

上の画像の赤点は Canada Day に関連するイベントがプロットされたものですが、人口が密集するエリアはそのほとんどが埋め尽くされています。どれほど盛況な祝日であるかが伝わってきますでしょうか。

この Canada Day の雰囲気を少しでも肌感覚で体験したいと思い、オタワ という街に行ってきました。

オタワは私たちの住まいや職場のあるトロントと同じく、オンタリオ州に属する都市のひとつです。

経済規模の大きさや人口の多さから、カナダ最大の経済都市がトロントである一方、オタワはカナダの首都であり、国会議事堂もこの地にあります。

工事中でしたが、国会議事堂の関連建屋

地下鉄などの公共交通機関からのアクセスが特に充実しているビジネス街について言えば、オタワ以外の街とも似たようなものかもしれません。

しかし、そこから少し歩いてビジネス街を外れると、ヨーロッパを彷彿とさせるような石造りの建築物や街並みが広がっていました!

オタワの街並みの様子(中心地周辺のエリア)
オタワの街並みの様子(中心地から少し離れたエリア)

フランス語話者の多いケベック州が隣接する土地柄にあって、首都として英語圏とフランス語圏との中立性を保つ立場にある街ということも関係しているのかもしれません。

オタワはトロントの街並みとも似ているようでまた違った景観の良さがあり、カナダ国内に居続けているにもかかわらず、別の国に来たような錯覚を覚えるほどでした。

オタワ中心地を流れるリドー運河
オタワの飲食店街の様子

そして、Canada Day の当日。カナダカラーの 赤を基調とした服装 やカナダの国旗に描かれている メープルマークのフェイスペインティング で着飾った人々がオタワの街中のあちらこちらに繰り出し、この特別な日を皆さん思い思いに満喫されていました。

Parliament Hill(国会議事堂) 広場前の様子
Canada Day 朝一の式典の様子

トロントに戻る列車の出発時刻の都合により、私はあいにくCanada Day 当日の正午頃にはオタワを後にしましたが、午後からは カナダ空軍の航空ショー音楽ライブ、夜には 大規模な打ち上げ花火 が予定されており、非常に盛り上がったことと思います。

来年以降は、トロントやその他の地域での Canada Day の様子もお届けできればと思います!

・・・・

トロントからオタワへ向かう場合の方法はいくつかあるのですが、今回は VIA Rail という鉄道サービスを利用しました。

VIA Rail はカナダ全土の広域に路線を張り巡らせている鉄道サービスです。

トロントのある東海岸から出発して バンクーバー等のある西海岸まで北米大陸を横断する路線 もあれば、大陸を横断する途中で北に向かって、野生の白熊やオーロラの観測に適したチャーチルという北極海に面した町に向かう路線。それから オタワやモントリオール、ケベックといった都市を経由して 大西洋に面したハリファックスという港町に向かう路線 など、カナダ全土の様々な地域に陸路からアクセスすることが可能です!

路線図からは、トロントとオタワの区間は比較的短い路線に見えますが、片道4時間ほどの道のりでした。

この VIA Rail を取り上げた記事も、いずれまたアップできればと思います~!

…というわけで、今回のブログは以上です。お読みいただきありがとうございました!

Have a good one 😀